ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

5月6日 彷徨御地

昨日、ぷにぷに音楽祭より、結局その後、行くアテもないので主催者の皆さんの動向を待つ。清算が少し長引いている模様、時折机に突っ伏しながら、ただただ、待つ。

そして、清算が終わったようだ、片付けを待ち、皆様と一緒に、外に出る。とても眠く、疲れて、空腹である。いや、勝手に待っていたのは私なのではあるが。

そして、皆様と歩き出す。私もキャリーとハードケース入りのアコギと人を殺傷できる重さのリュックを持ち、同伴する。近所のすき家にて、始発までの時を潰すようである、ご一緒させてもらう。

しかし私は、あまり話せる気力もないので、チーズ牛丼を掻き込んだ後は、またうつらうつらしていた。皆様に申し訳ない。しかし私、もう限界でございました。

すき家のテーブルに突っ伏して、時は加速する。

 

ハッと気がついたら、5時を回っていた。あやや、申し訳がない。色々と詫びつつ、会計をして外に出る。大阪の空が、白んでいた。おはよう大阪。早いな、起きるの。

再会を誓い、途中の分岐で、皆様と別れる。私は近くのネットカフェを目指す。ちょいちょい眠ったといえ、そういう問題ではない。眠い。深く、眠い。不覚。

 

キャリーを転がし、ナビを頼りに、ネットカフェへと入る。しかしここは大阪心斎橋、お料金が、福岡に比べ、とてもお高くいらっしゃる。それなりに長居をしたかったが、5時間ナイトパックが限界であった。ブースを借りる。荷物を置いたらすぐにシャワーを借り、出るとアラームを4時間で設定して、眠る。

眠る。眠る。しかしなんか、普通に喋っている男女がいる。死ね。心から、死ね。道頓堀に落ちていろ。

 

アラームが、イヤホンから、ダイレクトで脳を揺らし、私は飛び起きる。私は、私は音を出さぬようイヤホンアラームを使っているが、毎回脳味噌がシェイクされるのは気になる。健康に悪そうだ。起き上がり、あくびをひとつ。コーヒーを飲もうとドリンクバーのボタンを押したら、砂糖とミルクがたっぷり入っていた。表示を何も見ていなかった。まぁ、まぁよい。七割くらい飲んで、やはり、残りは流す。

整えて、店を出る。パック料金、5時間でも2000円越えは、中々に財布に響く、苦虫を飲み込んで、歩き出す。

 

さて、大阪の街を、歩き出す。

現在は11時ほど、繁華街は繁華しているのだろうが、私の地帯はそうでもなかった。みんな疲れたか、休め。

とりあえず、ヤマト営業所へ向かい、アコギを送ってもらう。ハードケースを預けて、料金を払う。ふぅ、これで少し、手が空いた。

手が空いたので、近場のボードゲーム屋に参る。調べてみたら、近くにあるのである。ワクワクしながら行ってみた、が、目当ての中古品は、あまりなかった。ゴールデンウィークにて、荒らされたのかしらん。少し気を落とし、また歩き出す。

 

さて、どうするか、滞在したいが、金もない。よし、マックだな。いや、ここは関西、マクドだな。近場のマックを探し、入店する。

チーズバーガーとコーヒーをもらい、コンセントの近くの席へ着席、まずはバーガーを頬張る。チーズバーガー、ハンバーガーやチキンクリスプに比べ30円高いが、その価値はあると思っている。うまい。食べ終えたら、しばらくは液晶と戯れる。

 

その後、パソコンを開く。コンセントから電気をもらいつつ、作業を始める。動画の作業を進めねば、ヤバイよヤバイよ。

私かて、大阪で作業などしたくない。何もなければたぶん、通天閣天王寺動物園にでも行っていた。しかし私には仕事があり、昨今、頻繁にサボったツケを何処かで払わなければならぬ。パッドに指をすべらし、キーボードを叩く。

そこからは、パソコンを叩き、サボり、叩き、サボりの繰り返し。隣の席は5度ほど変わりながら、私も2度ほど追加注文をしながら、空間を錬金していく。ありがとうマック。結構、作業は進んだ。

そしてもう夕方、現在は19時前、バスの集合は21時であるが、その前に飯も食いたい、ゴミを捨てトレーを戻し、店を後にする。

外はもう暗く、少し雨が降っていた。行程が面倒にならなければいいが。

 

さて、どこで飯を食うか。気分はラーメンであるが、アーケードをくるくるしても、見つからぬ。他にめぼしい候補もないので、仕方ない、先に場所まで向かうとしよう。地下鉄にのり、集合場所の近くまで赴く。

着いて、降りる。関西の地下鉄は、福岡の地下鉄と、何かしらの雰囲気が違うと思ったら、たぶん天井の高さである。福岡の方が高い気がする。どういう因果だろうか、気になるが、別に調べはしない。外に出ると、雨はもう止んでいた、よかったよかった。

 

さて、中津という駅で降り、集合場所を確認したら、飯屋へ行く。少し歩くと、お好み焼き屋があった。やはりね、大阪の締めはね、こういうものでないとね。濡れたコンクリートを蹴って、歩き出す。

 

店は閉まっていた。張り紙によると、ゴールデンウィークの余波であるようだ。くそう。ならば仕方ない。少し歩くが、近いラーメン屋を目指すとする。やはりね、旅の締めは、ラーメンですよ。

 

店は閉まっていた。張り紙によると、同上だそうだ。おい、大阪。頑張れよ大阪。商いの街だろうが、客だぞおい。

途方にくれていると、途中に別のラーメン屋を見つけたので、入る。しかしお上品な、魚介の醤油ラーメン780円は、私の求めるラーメン像とはかけ離れていた。不味かった訳ではないが、もう何か、色々と、悔しい。ご馳走様を告げ、店を、出る。

 

道中のコンビニで買った、菓子パンとコーヒーで精神的なお茶を濁し、集合場所へ着く。もう少し時間があるので、ブログを書き始める。バスの中で書いては酔ってしまうので、今のうちに書いてしまいたい。しかし書いているウチにバスが来る。乗り込んで急ぎ書き連ねるも、間に合わず。発進するも、まだ書いている。酔わないうちに書き終えて、少ししたら眠るであろう。


さらば大阪。中々に愉快な街よ。楽しかったぜ。また会おう。