ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

7月13日 悪魔的悲劇

朝は10:30に起床。

引き剥がすように、身体を起こす。7時間は寝たが、眠い。いつか朝、スッキリと目覚められる日は来るのだろうか。朝起きて、即行動して、羨ましい生活だ。

 

眠りについて、一時期こだわっていた時期もある。時間が欲しくて、ショートスリーパーになりたくて、頑張っていた時期もある。しかし、支障なく睡眠時間を1時間削るために、日常の愉しみなんかを無限に犠牲にしなければならない。夜に携帯を始めとした、液晶を一切見られないのは、しんどい。連絡やライブ告知もできやしない。

それに、1日ライブが入るだけで日常が崩壊する、バンド活動と劇的に相性が悪い。しばらくやってみたが、諦めた。私は、眠る。

 

さて、水を飲み、バナナを喰らう。とりあえず、かねてより拵えていた演劇のフライヤーを、仕上げる。何とか完成したが、このまま入稿すると、まぁ誤字、誤情報が出てくる。何回調べても、出てくる。そんなもんである。とりあえず時間を置いて、また確認しよう。りんごちゃんにも送って確認をお願いし、作業を終える。

 

さて、どうするか。作業はひと段落、次の作業の前に何か挟みたい。最近、アマゾンプライムを何も利用していないので、映画でも見てみようか。そう思って、一覧を見て、かねてから興味のあった、一作をクリックする。

デビルマン」2005年の作品だ。

そう、知る人ぞ知る、日本を代表する、クソ映画である。実写映画どころか、邦画史上最悪という声すらある。あまりにも言われすぎて、興味が沸いた。14年前の作品なのに、未だに話題になるのは、相当なものだろう。覚悟をして、見てみる。

 

2時間後、スタッフロールを見ながら、私は感嘆の思いであった。

よくもまぁ、ここまで。ここまでのモノを作ってしまったものだ。演技、脚本、展開、設定、どこを切っても突っ込みどころのある金太郎飴状態、しかもこの飴、不味いぞ。

「モノづくりに携わる人間は、一度見ておいた方がいい」と、インターネット上で誰かが言っていた。確かに、モノづくりにおいてここまでの悲劇は、過去に類を見ない。原作の物語もそもそも悲劇なのに、実写においては存在そのものが悲劇となってしまった。

そういう意味では、逆に「見るべき映画」である。

 

そして、こんなに見た後、誰かと語らいたくなる映画も、そうそうない。

知ってる方、語りましょう。特に私は、映画中盤に出てくる、物語上全く必要性のない3人組、通称「アポカリプスデブ」が大好きです。どうしてああなった。

 

見終わって、しばらくは感嘆のまま、ネット上で調べ回る。色々な批評や考察を見ていると、逆に愛を感じてくるから不思議だ。まぁ、すでに私は、この作品大好きだしな。

 

さて、こんなものを見てしまっては、演劇をしっかりと、作らねばならんな。台本の手直しを、する。うんうん唸りながら、足したり消したりする。最終的にあまり変わってないのが、辛い。

 

しているうちに、夕方が近くなる。

とある映像をいじったのちに、最近の運動不足、体力不足を危惧して、ちょっくら筋トレなど、してみる。

 

ユーチューブにある、10分でできる筋トレなるもの。以前何ヶ月か続けていたことはあるが、効果をまるで実感できず、やめてしまった。

今、やめた効果を全身で実感しているので、やはり、やらねばならん。10分やると、衰えた筋肉が呻き声をあげる。何とか、続けられればいいが。

 

そのまま、シャワーを浴びて、実家へと赴く。軽く雨が降っていて、非常に面倒くさい。

 

実家。飯を頂く。コーヒーまで頂いて、事務所へと戻る。

 

そういえば「ヒズミ会報」の締め切りが、近い。これはいかんと、私のやっているコラム「一節の話」の材料を探す。最近思う事と、最近見たものの、交錯点を探す。いい感じのものを見つける。なんか、以前取り上げた事ある気がするけど、それを基にした文章は、別のものになるだろう。大丈夫。

 

少ししたら、ブログを書き始める。「デビルマン」が、まだ尾を引いている。久々に原作が読みたくなったな。古本屋に行ける暇があれば、覚えておこう。

 

ブログを終えて、投稿する。もう少し、作業をしたい。文章でも拵えるか。