ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

9月14日 狂わせて候

朝は6時50分に起床。

昨夜は興が乗り、映像の編集をガッツリ、ギターの練習をちょっぴり、やった。その結果夜は更け、現在朝の脳の状態はとても悪いが、作業はだいぶ進んだので、良しとしておこう。

まぁ、作業に取り掛かるまでが遅かったので、早く取り掛かっていれば、早くには眠れたのだが。

起き抜けて、水を飲み、バナナを喰らう。ほんの少し、時間はあるので、ほんの少しだけ、眠る。また起きたら、着替えて、荷物を持ち外へ出る。混迷を極める脳に、朝日が痛い。電車を使いたい欲求はあったが、結局は自転車を選ぶ。9月前半は演劇もあり、バイトに全然入れていない。少しでも節約をせねばならん。乗り込み、漕ぎ出す。

朝の空気に秋の気配が混じる。実に心地が良い。そんな中を漕いでいると、気分も徐々に快復する。よき空気感、運動会とか、思い出すね。

街へ着く、駐輪場に愛機を止め、バイト先へ。着替えて、タイムカードを切る。土曜日の朝、すでに忙しそうである。とても嫌だが、観念して働き始める。

さて仕事、人は多かったが、特殊な人間、猟奇的な人間も少なかったので案外スムーズに進む。歌詞を考える余裕もある。とても有り難い。備品を作りながら、脳内でメロディを繰り返す。

しかし上がり直前、怒涛ではないがテンポの良いラッシュを喰らい、だいぶ疲弊して、バイトを終える。あぁ、ここで寝不足が効いている。これは良くない。

 

タイムカードを押したら、店を借り、少し眠る。起きたら、携帯をいじり、諸連絡を送り、歌詞を考える。歌詞、締め切りまであと数日。いよいよもってヤバイぞ、おい大丈夫か私。やる事は、歌詞だけでは、ないのだぞ?おい。

だが、考えたりサボったりしていると、段々と空節が埋まってくる。徐々に徐々に、出来上がってくる。

歌詞ってのは不思議なもので、何週間も悩んでいた節が、ふとした一瞬で埋まり、その後5分くらいで全部できる事もある。パズルがふわりと解けるような、あの感覚。そんなロジカルなミラクルが、それなりの頻度で起こる。

しかし、そのミラクルは締め切りギリギリで浮かぶ事もあれば、締め切りを過ぎても浮かばない事もある。もはや運である。運ゲーである。乱数を調整したい。誰か私にプロアクションリプレイを寄越せ。

 

時間が経ち、頃合いを見て、バイト先を出る。夕暮れ前の街並みを、また自転車で駆け抜けて、帰る。

そのまま今日は実家にイン。早めの入浴をもらい、夕食も頂く。テレビに映る犬どもに顔を綻ばせたら、バナナを頂き、事務所へと戻る。コオロギが鳴いている。秋の夜は、ほんとに良い。

 

事務所へ着く。とりあえず、ギターを練習する。レコーディングはとても近い、ちょっと詰めねばならぬ。

私の弾くギターはとてもシンプルだが、油断は良くない。メトロノームを使って、リズムに合わせて弦を掻き鳴らす。あぁ、うん、この練習、面白くないんだよなぁ。まぁ、練習なんて本来面白いものではないが。

一通り、曲を弾き終わったら、ブログを書き始める。

 

最近思う。面白くないもの、かつやらなければいけないものは、ことごとく「仕事」である。そして人は、「仕事」で人生を埋められるようにはできていない。残りの体力と精神力で、できる「仕事」には上限がある。上限を突破する事は殆どできない。少なくとも、見合うかそれ以上の対価がなければ、できない。

だから上手いこと、リソースをコントロールしていかねばならん。本当は、「仕事」の負担を減らしたり、リソースを増やしたりしたいのだが、それらの行動もまた「仕事」になるのである。時間も体力も精神も餓えている今、そんな余裕はない。

今の現状で、できることをせねばならん。何とかして、状況を、好転させねば、死ぬ。

 

何か一点に、狂える人間に、なりたかったなぁ。私は、狂えない。

その人生が、良いかどうかは、知らんが。