ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

本の話

昨年、ほとんど読めなかった復讐とばかりに、本を読んでいました。

とりあえず、年明けて今日で3冊読み終えました。別に冊数で勝負してる訳じゃないですが、いいペースだと思います。

 

本、楽しいのだけどね。私でさえ、読むのが億劫になるタイミングがあるので、みんなそうなんだろうな。

正直、エンターテインメント性においては、スマートフォン域の軍事力に勝てる道理がないよね。まるでない。

もちろん、内容、効能の分で言うには、ある程度余裕で打ち負かす力はあるのだけれど。

 

ここからは、持論。

「本を読むと頭が良くなる」って話あるじゃないですか?あれ、マジなんですよ。

本には、文章がある。文章を読むということは、少なくとも、脳でそれを追っている状態。つまり、書き手の思考をそのままトレースしてなぞる効果があるのですよ。

普段、思考をしている時、脳内で喋りません?あの脳内音声に、書き手の文章をなぞらせるのは、ある種筋トレみたいな効果があります。楽曲を何曲もコピーしたら力がつくだろう?それですよ。

「なにをそんな」って思うアナタ。経験はないでしょうか?カイジジョジョやバキなんかの独自の文体の漫画を熟読した後、思考の動きが少し影響されていたりしません?カイジ読んだ後「圧倒的僥倖っ...!」とか日常で思ったりしません?するんですよ。少なくとも私は。

脳の流れは、なんであれ影響を受けて、普段はしない動きをするようになります。そこから、気に入ったものは残り、一過性のものは消えて、また少し脳が成長していきます。

つまり、本はなんでもいいのです。気に入ったモノを読みましょう。沢山読みましょう。たまに「評論は至高、小説は遊び」なんて吐くクズがいますが、評論しか読まないとそんな人間になるというのを、身をもって教えてくれています。注意しましょう。嫌ですね。

 

まぁ、だからね。読みましょう、本を。

たまに作詞をしている人間でも「本を読まない」という人が居ますが、読んだ方が絶対的に良いと思うので読みましょう。「読んだら影響されるから読まない」と言う人もいます。数冊で影響される程度の感性なんざそんなに価値はないと思うので、読みましょう。

 

まぁ、あくまで持論です。けど、読んだ方がいいです。運動しないよりする方がいいですし、野菜食べないより食べた方がいいです。そのくるい、読まないより読んだ方がいいです。

 

「何読んでいいかわからない」という人がいたら、私に聞いてください。面白いモノ教えますぜ。

参考までに、読み易くて面白い奴、何冊か書いときます。ブックオフでも行きましょう。古本は至高。値段だけでなく、新品より好き。

 

米澤穂信氷菓」シリーズ

三秋縋「三日間の幸福」

伊坂幸太郎「アヒルと鴨コインロッカー」

 

上3人の作家なら、ある程度どの本もエンタメとして良くできているので、古本屋に並んでる本のあらすじを見て、ピンときたモノを買うのが一番です。自分の食指のままに動きましょう。

 

ちなみに、私が一番好きなのは恩田陸という作家なのですが、これまた作品が多く、たまに癖のある地雷が埋まっているので危険です。

 

しかしどなたか、恩田陸の「蛇行する川のほとり」という本を読んで欲しい。私の脳内で、今のところ、いちばん綺麗な小説です。