ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

「雨に唄えば」を見れば

 

 

 

 

2020/9/8

 

雨に唄えば」を見れば

 

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雨に唄えば

興味ある、というよりは、教養として観ました。ミュージカル映画なるものは、たぶん成人してから観てなかったのですが、結構楽しめました。

単に良い歌と良い踊り、ではなく、時折「凄い踊り」が入るのが良かった。それこそ、ジャッキーチェンかと思わんばかりの踊り。人を殴らないだけで、それなりにアクション映画でもあった。

映画としてというよりも、文化財として楽しめた。もちろん映画も素敵だったのだけれど、さすがに70年前の映画であるから、古いは古い。「古さを感じない」なんて事は全くなかった。別に感じていいと思うし、古さ。

何というか、デートムービーなのだろうね。意中の異性とこれを見てランチにでも行けば、とても幸せな空気なのだと思うよ。つまり元々私向きではない。悲しい。

 

70年前の映画について語るのがネタバレになるのか知らんけど、劇中、映画スターが自信を失って「もう人生は終わりだ」って言ったら「そんな事ない、氷売りや靴磨きだってできるよ」みたいな事言って笑ってたの、良かったな。重要なシーンじゃないのだけれど、ハッとしてしまった。

 

さて、これで私も「雨に唄えば」という曲を書く権利が生まれた。「雨に唄えば」って曲、みんな書きすぎだろ。だけどとてもいいタイトルなのはわかる。「唄う」じゃなく「唄おう」じゃなく「唄えば」なの、とても素敵よなぁ。タイトルとして完成しながら、前後のイメージが一気に膨らむ。とてもいい。

いや、別に書く予定はないのだけれど。覚えておこう。靴磨きを始める前には、書こう。