2021/2/2
ユカイハン
部屋で、ギターを弾く。
日常にギターが入り始めてからどれくらいが経っただろうか。数がわからんくらいにピックを使い果たしてきたし、無限に弦を引っ掻いてきた。それでもまだ、飽きる気配はまるでない。
部屋の虚空を眺めながら、ある時は適当な映像を流しながら、今日も六畳を響かせる。ずっと弾いていると、ふとした一瞬、自分の無意識と共鳴し、心が奪われる瞬間がある。そうなったら携帯で録音しておく。これが曲の始まりである。
そんな生活を、もう10年以上やっている。10年以上やっていても、あの一瞬はまだ訪れる。そしてまだまだ、それは、とても愉快である。
もっともっと、深く、広く、この愉快が続く事を望む。