ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

バーサス桜

 

 

 

 

2021/3/26

 

バーサス桜

 

近隣の山に、桜を観に行っていました。明後日が雨らしく、明日は用事があるので、本日がラストチャンスでした。時間があってよかったです。

山は神社に席巻されているので、登るのは坂ではなく石段。それを包むように覆う、桜。あいもかわらず、桜は凄い。いつ見ても、想像を少し越えてくれる。もう何十回と、同じ場所でも見てるのに、いまだに凄いのは、凄いですよな。感動しながら、木の隙間から時折顔を出す地域猫も眺めながら、ゆっくりのんびり、登っておりました。

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桜、木として見ると大仰なのですが、実は近づいて見ると結構スカスカなのですよな。枝一本だけ見ても、そこまで綺麗ではない。捉えようによっては少しグロテスクまである。

例えば、チューリップなんかは一輪で完結しているし、群生する菜の花は一本でも綺麗です。桜は木全体で一輪みたいなところがある。期間限定の2週間だけ、しかもそれまで緑か空白だった場所に咲けば、そりゃあ注目もされますよな。桜、案外ズルいところあります。ビジネスマンだったら凄い優秀な気がする。

それでも、その咲き方に、毎年のように心を奪われてしまうのですよな。本当に上手。我々の完全敗北であります。

 

桜の写真は、あまり撮らないようにしています。見返してしまうと、来年の楽しみがなくなってしまうのでね。だから本当に、来れてよかったです。

この山には猫もよく居る。こいつらは桜を綺麗と思うのだろうか。何か知らんけど人多くてウゼェ、くらいしか思ってなさそうだな。

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