ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

シンへの道

 

 

 

 

2021/4/1

 

シンへの道

 

麗かな春の午後、「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序」を観る。

すでに話題も冷めつつあるが、劇場にて完結編を見るために、少しずつ見返していかねばならぬ。エヴァンゲリオン、どハマりをした事はないが、ニュースが起こるたびに愉快になるくらいには楽しんでいた。今回は折角の完結編である。どうせならすべて見返してから見に行こうと思っているウチに4月になってしまった、果たして間に合うのか。

元のアニメを見たのは20年以上前(すべて見た訳ではない)、劇場版序を見たのは10年以上前である。流石に今見てみると、モノの見方が変わっていて面白い。過去では読み取れなかった、少年少女の心の機微や、大人たちの事情、そして大人ですら矛盾を抱えたまま動いているという事に気がつく。昔見た時には、迷う子供を支える大人という構図を信じて疑わなかったが、その大人ですら迷っている、迷いながら支えていた。シンジくんに普段以上に明るく振る舞うミサトさん29歳の気持ちが、この歳になって理解できてしまった。そりゃあ、15歳異性の中学生、どう接していいかわかんないよな。エヴァはヒューマンドラマですよ。

 

物語として、エヴァンゲリオンというものは、凄まじく特殊な位置にいる。20年以上前に終わった物語が再編されるなんて、そうそうあるものではない。20年前の人間に話しても誰一人信じないだろう。

それに触れてしまった人間として、この物語には決着を着けねばならん。あと2作を早く観て、ネタバレの弾幕を避けながら、劇場へと向かわねば。