ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

本屋の仮定

 

 

 

 

2021/4/6

 

本屋の仮定

 

f:id:iijitakahiro:20210406200902j:image

本屋を徘徊しておりました。そこそこ大きい本屋でしたが、目的の本はありませんでした。キレてすべてを破壊しようとした瞬間、立川談志の枕を集めたという面白そうな本を見つけたので、見逃してやりました、危なかったな紀伊國屋、次はないぞ。

本屋は好きです。昔からずっと好きですね。しんとした空気、穏やかな静謐、この空間に積まれている無限のテキストの中に、私の好きなものがどのくらいあるのだろう。まだ出会えていない、人生を変えるようなものもあるかもしれない。実際に、私は1冊の本で変わった事があるから、この店の中にも無限の可能性があると言っていいかもしれません。

漫画や小説を見るもよし、雑誌を立ち読みするもよし(あまり良くはないですが)、普段行かない芸術書コーナーみたいなのを眺めても、たまに参考書の棚を見るのも懐かしくて面白いです。電子書籍とか、通販ではこの楽しみはできぬよ。それは商品を探す、選ぶ際には無駄かもしれませんが、その無駄はとても楽しい、愉快なものです。過程を楽しむ事で、コンテンツはさらに深みを増すのですよ。

 

本、紙の本、なくなってほしくないなぁ。電子書籍は凄い勢いですし、こないだ電子書籍ならではの仕掛けをつかった本がとても楽しかったのですが、やはり紙の本は欲しい。存在ではなく質量で欲しい。読んでいる時の手首にかかる重さが、ページをめくる指が、そのまま思い出に刻まれると思うのですよ。