ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

シンゾーキ

 

 

 

 

2021/5/6

 

シンゾーキ

 

考える事が増えてしまったので、脳味噌がいつの間にか飽和していて、文字通りのいっぱいいっぱいになっていました。

こうなると、もう何もできない。雪山での吹雪みたいなもんです。布団にいざカマクラして、ビバークするしかないのです。そんなに精神的に深刻な訳ではないのですが、まぁ一回休みみたいなもんです。

寝転んで、天井を見つめながらも、しかし頭は動いてしまう。やるべき事への思考が止まらない。それはいかんとやめてみても、今度はスマートフォンへと手が延びて、見ても見なくても良い情報が流れ込んでいく。良くない、良くないと思いながら、なんかやめられない。みなさんもそうでしょうて。私もそうです。

いや実際、本当に良くないですよな。今はすべての隙間時間が、スマートフォンに埋められてしまう。しかもその埋め合わせが、そこそこ楽しかったり有益であったりするから、なおタチが悪い。

別に携帯は悪、支配から脱しようみたいな話をするつもりはないです。我々が携帯から得ている恩恵は計り知れず、すでに生活に欠かせないものになっております。スマホはもはや俺の臓器とはよくいったもの、もうそれも古いか。しかしまぁその通りですな。現代に生まれた新臓器、その名はスマートフォン

だけれど、臓器なら臓器で、ちゃんと扱わなければ体調が悪くなるのは自明の理です。臓器っちゃそういうもんです。変な病気になったりしないように、ちゃんとしなければね、ちゃんと。

 

夕暮れ時、変わらず天井を見つめながら、最近気になった音楽を垂れ流していると、幾分か楽になります。見知らぬ異国の旋律に耳を傾けながら、脳機能を停止させて、あらゆる臓器を休ませておりました。こういう時間も、やはり大切なのです。

しかし、その音楽を見つけたのも、流しているのも、やはりスマートフォンな訳でありまして、なかなか、難しいもんです。