ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

ダイナシック

 

 

 

 

2021/5/19

 

ダイナシック

 

昨今の睡眠不良もあり、夕方くらいから良い按配で眠気をコントロールして、いつもより少し早めに床についた結果、2時間ほどで綺麗に目が覚める。今日という日が台無しになる確信も同時に得る。本当にありがとうございました。

抵抗しようと波のように寝返りを打つも、まぁ眠れない。そのくせ身体は深い睡眠を求めていて、長くは動けない。行く事も留まる事もできない私は、ただ見たくもない携帯をいじるしかできないのである。

もう少しすると、携帯からアラームが鳴り響く。本来起きる時間の到来である。仕方なく起き抜けて、お湯を飲んだ後、ちょっと多めの朝食を摂る。外は皮肉のように晴れていたので、洗濯機を回す。少しだけ身体は動きそうだったので、外に出てちょっとした撮影を行う。寝不足の頭に、午前を回る青い清潔な空気が沁みて痛い。欠伸を垂れ流しながら、河原にて携帯を振り回す。

戻ってきたら洗濯物を干す。干し終わったら、部屋で私をずっと待つパソコンを見つめる。今日は午前でベースの録音をして、録り終わり次第ラーメンを喰らいに行く予定だった。すべては過去形である。死ぬ覚悟でやれば録音はできるだろうが、睡眠時間2時間で録音するベースが良い音のはずがない。すべてを諦めて、また寝床に潜り、眠気が機嫌を直してくれるのを待つ。

ふと、目が覚める。何とか眠れていたようだ。時計を見ると、夕方の5時を周っていた。思った通り、台無し、である。撮影と洗濯を終えたのが唯一の救い。それだけを土産にして、夜、パソコンとベースを迎えに行ってやろう。