ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

サマーウォーク

 

 

 

2021/7/14

 

サマーウォーク

 

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髪と頭皮が、同時に灼かれるのを感じます。何をしなくても汗は滲み、呼吸は少し早くなる。

暑いですな。そろそろ熱中症やら、気をつけないかん季節です。

昔は、いくら出歩いても大丈夫だったのにな。そりゃあ昔の方が涼しかった、というか最近がヤバいらしいというのはありますが、それでも昔の方が暑さには結構強かったです。大学時代なんかは、あり余った時間で無限に散歩をしておりましたよ。真昼間の住宅街を歩きながら聴いたフジファブリックを、私は多分生涯忘れない。

色濃い光、そびえ立つ入道雲、足を昇る熱、草木には過剰な生命力が溢れています。街すべてを震わせるような蝉の声の中には、確かな静寂を感じます。頬をつたう汗を回収すべく、スポドリで喉を鳴らせば、一瞬の清涼が身体に広がります。こんな夏の中を歩くのは、いつになっても心地よいもんです。

昨今の夏は、無理をすれば平気で命がヤバい、そんな過激な季節になってしまいました。単純に私の体力が下がったのもあるでしょうが、あの頃のように無限に歩けないのは、少しだけ、寂しいもんです。

それでも、貧弱にはなりたくないので、今のうちにそこそこ歩いておかねばならぬ。しかし、暑い。