ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

這うロング

 

 

 

 

2021/8/18

 

這うロング

 

朝起きて、ベースの録音をする予定だったけれど「何となく」気が乗らないので一旦置く。

サボっているように見えるかもしれない、まぁ実際にサボってる訳だけど、経験上この「何となく」ってあまり馬鹿にはできない。こういう状態の時に無理矢理録音したものって、6割ほどの確率で録り直しになる。

原因はフレーズを勘違いしていたり、そもそも演奏がうまくいってなかったり色々あるけれど、一番は「完成」のハードルが下がってしまう事かもしれない。こういう時は「完成」というよりは「妥協」になってしまう。「もうこれでいいや」ってなってしまう。非常に良くない。

別の作業を終わらせて、少し仮眠してからやろうと思っていたら、昏睡みたいな眠りに包まれて時間を失くした。目が覚めたら流石に気は晴れていたので、今度こそ無理矢理ベースを終わらせる。

何だろう、この辺のペース配分というか、体力、気力の配分というか、もう少し器用に立ち回れたら、と思う事は多い。飛ぶように仕事ができるやつに比べれば、地を這う無能と呼ばれてもおかしくない程の習性だろう。それでもって、何とか日々をこなしている。

変えたいとは思っているけど、もう何年も思い続けてまるで変わった様子はないので、どうやらこのまま突っ切るしかないらしい。しかし今日の前半に無理矢理録音をしなかったように、無能なりに分析と対策は進んでいるつもりである。空を飛ぶ鳥を羨みながら、這ってでも進まねばならん。せめて立ち上がりたいものだけれど。