ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

段階のセカイ

 

 

 

 

2021/9/19

 

段階のセカイ

 

f:id:iijitakahiro:20210919183005j:image

意思によって並べられた声帯の振動を、0と1に変換していました。

ここ半年くらい、私のアジトから7mくらいの場所でずっと工事をやっているので、まともに録音できるのが工事が休みの日曜日くらいになってしまっております。窓を閉めていても凄まじい騒音。最近は佳境なのか、日々紛争のようなサウンドに悩まされております。本当に凄い、自動小銃みたいな音が定期的に聞こえてくる。

でもまぁ仕方がない。仕方がないのです。この世には無音で建てられた建物などありませんのでね。建築や解体の騒音に文句を言えるのは、屋根と壁のない家に住んでいる人間だけです。

そんな訳で本日、日曜日、ボーカル録音をいたしました。録ったのはいわゆるプリプロというヤツ、要するに確認用のリハーサルです。すべての楽器のプリプロが終わり、問題なしと判断されたら、本録音へと移るのです。これをしておかないと、本番で齟齬が出たときに参ってしまうのですよ。「カレーのルーを入れた後に、ニンジンの刻み方を変える」みたいな事態が起こってしまうとね、これはもうヤバい。かかるお金も時間も割増しされ、空気がどんどんと汚濁していく。控えめに言って地獄です。

まぁ今回も録音は全部我々でするつもりなので、不要と言えば不要かもしれませんがね。しかし形式や段階というものは、途中途中で次にやる事を明確にしてくれる、うまく使えば良き風習です。知らない事こそ、基礎や定番に乗っておくべきなのです。

段階的に今は10段階で3くらいなので、公開するにはまだしばらく間があるのですが、これもまた必要な段階。しっかり登って、良いものを作り上げます。

そう、良いものを作らねばならん。日常的に言ってますが、口先だけではなく、しっかりと思い直さねばならん。それも段階の、ひとつです。