ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

コマンドサンポ

 

 

 

 

2021/9/26

 

コマンドサンポ

 

映画でも見ようと思ってましたが、天気が良かったのと、最近電子画面に触れすぎだったので、散歩に出ることにしました。

しっかりと靴を履いて、鞄も持たずに手ぶらで外へ。秋じみた風の中、まだ少し熱い太陽を浴びて、空の青さを感じれば、胸の内から自然に息が漏れてきます。行くあてもなく、気と脚の向く方向に歩を散らして、すれ違う野良猫を次々に写真に収めていきました。

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たどり着いたファストフードの店に侵入して、コーヒーを啜りながら窓の外、交錯する人と車を眺めていました。大通りに面しているので車も人も多かったですが、店の遮音性は良いらしく、静かな店内でそれを眺めるのは中々に面白かったです。少し高いコーヒーは特別に美味い訳はなかったですが、考え事もそこそこまとまったので、良い時間でした。

その後は近くにあった図書館へ気まぐれで来館。面白そうな本がいくつかありましたが、コロナのために長い館内滞在はできなかったので、本は借りていく事に。図書カードは持ってますか、という受付の問いに、20年前は持ってました、と返すと「あぁ」という顔をされたので、作る。ピカピカの図書カードで2冊を借りたら、これもコロナ禍のために袋等を配ってないらしく、なんと手で持って行くことに。詩と美術に関する本を2冊手に持って運ぶ変態が街へ放たれました。途中のコンビニで袋だけを3円で買い、そろそろ帰路につく。

帰り道でも猫を見つけて撫でながら帰りました。「何でそんなに野良猫を見つけられるの?」と知り合いに聞かれた事がありますが、野良猫がよくいる場所によく行くだけです。耳の切れた地域猫が集まる場所を覚えておくと、撫でさせて頂けるので、アツイです。

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帰り道、ふと、立ち止まってしまう風景があったりします。パシャリと写真を撮った後も、何が反応したのかわかりません。なぜ私は写真を撮ったのか、そういう所を解きほぐしていく事が、きっと私の作品にも繋がるはずです。

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数時間ほどの散歩を終えて、帰宅。久々のしっかりとした散歩で、しっかりと現実と接続できた気がします。やはり散歩は良い。散歩だけは足が動く限りやっている気がする。散歩をしているだけでお金がもらえる仕事がないもんですかね。