ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

地の道

 

 

 

 

 

2022/6/7

地の道

帳簿を、書いていました。

バンドで払ったお金と、得たお金を計算する作業です。過去のレシートやクレジットの明細、物販の売上やギャランティなんかを計算して、あらゆる数字をエクセルシートに注ぎ込んでいました。適当なラジオを流しながら、テンキーとエンターキーと乱打する作業。ただでさえ面倒くさい上に、進めれば進めるほど我々のバンドの多大な出費と少ない益が克明に浮かび上がり、とても切ない気分になります。正味、この世の終わりかと思うくらいに面倒くさい作業です。

しかし今やらねば、来年まで放置するとこの世の終わりを通り越して地獄まで辿り着いてしまうので、ある程度進めておかねばならんのです。6月、今年も半分経つのでね、そろそろ半分くらいは埋めてしまわねば。

まぁ地味で地道な作業ですが、やらねばならん作業ではあります。ロクな社会人ではないので、せめてこれくらいはね、ちゃんとしておかねば。

大切なことは、大抵地味で地道ですよ。日々の意識の持ち方とか、向上のためのちょっとした努力とか、人と話す時の気遣いとか、キッチンの掃除とか、日々の帳簿とかですね。派手なことってのは大抵結果であって、そこに至るまでの過程は大抵そうです。

何が辛いって、地味で地道なことで、楽しい事は少ないです。そもそも地味ですし、やっていて当たり前のくせに続けるのはキツい、そして誰にも誉めてもらえないようなことがほとんどです。なんだこれは。なんだこの試練は。どうでもいいけど「神は乗り越えられる者にしか試練を与えない」って言説、あれほとんど詐欺に近いですよな。

そしていくら愚痴を言っても、やるべきことは一向に減らず、ただやるしかないということ。ほんと、ここで色々書いたとしても、ただやるしかないのですよな。面倒くさいですが、やるしかないのです。

まぁね、人生、地道にやるしかないんです。バンドやっておいてアレなんですが、逆転ホームランなんて狙うもんじゃないですよ。きちんとヒットを重ねて、塁に出て、場合によっては送りバンドなんかも駆使して、きちんと返していくしかないんです。ゲームセットまでは、まだ結構あると思いますので。