ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

ギブミーヨルベ

 

 

 

 

2022/7/9

ギブミーヨルベ

なんとなく、何をするにも相応しくない夜というものがある。本も映画も、ゲームも漫画も、インターネットも友人も、今私が求めているものではない。かといって作業をする気にはなれず、作曲を司る脳の部位も動かない。実にやるせない、寄る辺ない夜である。

観たくもないユーチューブに時間を吸われるのも癪なので、好奇心を無理矢理起こしてゲームなどやってましたが、やはりうまくいかない。時間は非常に勿体なく、消灯が近づくにつれてじわじわと焦りが滲む。一体何をすべきなのか。もう私には一切わからない。

こういう時に「俺には作曲しかできない」とか言って曲を作れれば格好いいんですが、なにせ今はそんな風に思えないもので、しません。思えない時に無理矢理作った曲が良いわけがない。とにかく何かしらの、心の動きがないことには、何をやっても良いものはできません。しかし心の動きは、何かをしないともたらされないものであります。実にお馴染みのデッドロック、行き詰まるの好きだよな、私は。

しかし、こんな夜を過ごした事を、いつか曲にできるかもしれない。きちんとやる気が揃った夜、今日の夜に吸い込んだ虚空が、喉奥でメロディになるかもしれない。そう思うと、少しだけ気が楽になります。

とはいえ、私が今からのあと数時間を持て余すことには変わらないです。心情は変わらず虚無、眠気は少なめ、少しばかり腹痛の予感もしてきた。私はどうすればよいのだ。