ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

フベンレコード

 

 

 

 

 

2022/8/26

フベンレコード

四次元行ってました。

f:id:iijitakahiro:20220826225701j:image

ファンミーティング、というヤツらしいです。言ってしまえばDJイベント、になるのでしょうか。よくわからんですが、友人に誘われるがままに行ってきました。あまりこういうイベントは行かないので、中々珍しくて面白かったです。

友人がDJで流すため、レコードを沢山持ってきてました。レコード、私はあまり見た事がないしもちろん聞いた事もなかったので、珍しくて色々見させてもらいましたが、いや中々、面白いですな。まずジャケットがデカい、もうそれだけでテンションが上がる。サブスクの流れでジャケットすらお飾りになってきている昨今の情勢に、真っ向から歯向かうようなデカさ、実物を手に持ってみるとまたアガるもんです。

レコード、結構前から流行り始めてたのは知ってましたし、友人もちょいちょい手を出してましたが、私はあまり食指が動かなかったのですよな。音が良いという話は聞いてましたが、結局中身の演奏内容や歌詞は同じですし、良い音よりも良い内容の方が大事だったので、コストパフォーマンスを重視しておりました。まぁ純粋にお金がないのもある。お金はもう、ずっとない。とこしえに、ない。

それでもね、いざ実物を見てみると、印象も変わるもんです。友人はピロウズナンバーガールのレコードも持ってきていたんですが、自分の好きなアルバムの馬鹿でかいバージョン、しかも音も良いらしい、こんなもん嫌いなわけがない。むしろハマるのを恐れて触れなかった可能性すら出てきた。

もちろんサブスクの方が便利でスマートですよ。私も使ってますしすげぇと思います。しかし世の中っていうのはね、往々にして不便な方が格好良くて素敵なんです。サブスクも良いです。ペイペイは便利です。キンドルは本がかさばらなくてとても助かる。しかしそれでも、もしくはそれゆえ、不便ってのは中々悪くなく光るもんです。みんながスマホ電子書籍を読んでいるなら、私は古本で漱石を読んでいたい。

便利って要するに、人の行う手間が減るってことです。CDを持ち運ぶ手間、本を保管する手間、そういうものが快適に省略されています。しかしその減ってしまった手間のひとつひとつに、我々なりの、これまでの人生で築き上げた意味があるものがあって、それらまで全部省略されてしまうのはなんだか寂しいことです。

別に不便を求めるわけじゃないです。仕事なんかでは便利な方が絶対的に良いですし、特に思い入れがないものならどんどん快適にしていくべきです。しかしそれでも、なんでもかんでも全部便利にしちまえってのは考えものです。私の持つ不便にはきちんと意味があるものもありますし、それは私だけがわかっていれば良いのです。

 

レコード、どうしますかな。興味が出てきてしまった。危険ですな。