ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

小倉という街

 

 

 

 

 

2022/10/8

小倉という街

友人のやってる混沌の演劇を見終わり、小倉の街を徘徊する。この後は練習なのでギターを担いで、明るいのか薄暗いのかわからないアーケードの下を行く。ガラの悪い人間たち、やけに若い横着な顔面の集まり、一人残らず嫌いなキャッチの奴らを横目に、要所にゴミの散乱しているコンクリートを踏む。なんか撮影とかに使えそうな場所はないかとか、そういう事を思いながら歩く。小倉の街はいつだって少し薄汚れているが、それを隠そうともしないという点においては、少しだけ好感が持てる。

練習をして、明日は岩国でライブ。小倉を背負っていきます、なんて大仰なことは言えないけれど、我々は間違いなく北九州、小倉のロックバンドであります。ここで生まれて、ここから行きます。シーンなんて知らないし、この地の歴史も知らないし、偉い大人の方々との繋がりもない、その系譜を受け継ぐ気もまるでないですが、我々は間違いなく北九州、小倉のロックバンドであります。宜しくお願いします。