ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

冬と春の罠の中

2023/2/1

年始からバタバタしているうちに、世間は2月を迎えてしまいました。早いような、もはやこれもいつも通りの感覚のような気もします。

水曜日なのでラーメンを食べるために外出をしてみると、外は少しだけ暖かみがありました。最近が凄まじい寒さだったので心地が良いですが、2月に切り替わった瞬間にこの温みは、「もう春になるのか」と思わせるための罠の可能性もあります。あぶないあぶない、気をつけましょう。

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ラーメンを喰らい、コンビニでコーヒーを淹れてもらい、川辺を川の流れに沿って歩く。やはり暖かいのは良い。どうせこれは罠で、来週くらいにはまた冷えて「暖かくなってきたのにねぇ」なんて言ってる姿が容易に想像できますが、それでも暖かいことの心地よさに変わりはありません。

春の温みも好きですが、冬から春にかけての空気感もけっこう好きです。厳しかった寒さが和らぐのは、初めから暖かいよりもギャップがあって好きです。例えるなら普段厳しい先輩と、飲み会のふとしたタイミングで話した時。その時見せてくれた、ふにゃっとした柔らかい笑顔のような。学生時代、強面で皆から恐れられている先生が、小さな自分の娘を相手にしている時の困った顔のような。この季節の空は、そういう柔らかさを感じられて、とても好きです。

また今冬も厳しかったですが、冬だって別に我々が嫌いで寒くしているわけではないのですので、恨んでもしょうがないです。どうせ時の流れは早いので、厚手のコートを着られるのも残り僅かの期間でしょう。ポケットの中の常備品を、薄着にどうコンバートしていくか、考えていかねばなりませんぜ。