ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

ファミリーレス

2023/3/9

外はなんだか、やけに生温い空気。コートの中で汗をかきながら自転車を漕ぎ、近場のファミリーレストランへ行っていました。

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大して金も払わず、ファミリーでもないのにファミリーレストランに居座るのは心苦しいですが、ファミレスってむしろファミリーは少数派な気がします。しかも今日は昼過ぎにもかかわらず学生がやけに多い。後から聞いたら卒業式だったらしいですな。若い声で賑やかな店内、私は仕切りのついた1人用の席で、肩身の狭さを感じていました。

ドリンクバーのコーヒーを啜りながら、日曜のライブのセットリストを考えたり、歌詞を書いたり、本を読んだりしていました。ファミレスに来ると何がいいって、自分の部屋にいなくて済むところです。別に自分の部屋が嫌いなわけではなく、むしろ好きすぎて仕事ができないから来ているところがあります。あと金払っているので、何かしら成果を上げなければならないプレッシャーがかかるのも良いです。ドリンクバーと小さな甘味に支払った500円を無駄にはできません。

色んなホットドリンクを試しながら、最終的には玄米茶に落ち着いたら頃、お客さんはほとんどいなくなっていました。私の隣にいた、ずっとパソコンを睨んでいたサラリーマンも、カップルの男女も、やかましい学生達も大体いなくなって、店内のBGMがやけに大きく感じます。彼らはまた、何処かに流れて行ったのでしょう。私のことなんか気にも留めてなかったでしょうな。別に気にして欲しいわけじゃないんてすが、一時でも我々が空間を共にしたことが、なんだか少しだけ面白く感じる日があります。

 

なんとか成果は上々で、500円の価値はありそうです。会計を終えて、店を出た時、生温い空気を思い出しました。少し短めの睡眠時間から、仕事終わりに直接やってきたので、少々疲れました。軽い眩暈を感じながら、また自転車を漕ぐのです。