ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

仕方の虚無

2023/5/5

ここは北九州、エンジンがかからなくなったノンフィクション号を直すべく福岡から推参した私。直すと言ってもJAFを呼ぶだけなのですが、登録をしているのが私なので小倉まで来ざるを得ませんでした。

まぁどうせ今晩は練習なので、ちょっと早く来ればいい話。小倉に着き次第JAFを呼び、バッテリーにザオラルをかけてもらいました。無事に動いてホッとしましたよ。この車も長いので、そろそろ交代の時期かもしれんですな。

さて、そこまでは良かった。練習までまだ時間はあるので、何処ぞで飯でも喰らおうかいと思った私にJAFからの啓示。「1時間はエンジンを切らないでください」とのこと。そりゃあそうだ。エンジンは生き返ったとはいえ電力はない。しっかりと蓄電をせねば、また車は動かなくなってしまう。

まったく仕方ない、仕方ない、仕方がないが、私は1時間、車から出られなくなってしまった。エンジンをかけっぱなしでは、飲食店はおろかコンビニすら入れない。浪費されていく時間、唸りを上げる胃、徐々に渇く喉、こうしてる間にも、めぼしい飲食店は次々に閉まっていきます。苦渋を舐めながら揺れるシートの上、こうやってブログを書いている次第なのです。

まぁ仕方ないです。普通に生きてりゃ、どうしようもなく噛み合わない日もあるもんです。時が過ぎるのをただ待つしかない時間、そういう時間もあるもんです。文句を言って改善するなら言いますが、そうでないのでどうしようもないです。幸い月は綺麗なので、ごうごうと唸るエンジンを聞きながら、ぼんやりと虚無を楽しんでおきます。あと20分くらい。