ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

ソイツのイメージ

2023/5/21

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昼下がり、用事を済ませたのちに、お散歩をしていました。本当は所要で小倉に行く予定でしたが、諸々あったのと、天気も良くてなんとなく気乗りがしなくなってしまったので、代案として歩を散らしています。

暖かい、というか少し暑いと言ってもいい陽を浴びながら、猫の生息地を複数巡っていました。お馴染みの顔がいたり、新顔がいたり、写真は撮れませんでしたが楽しかったです。まぁ新顔、といっても向こうからしたら私の方が新顔なのですが。

こうやって猫を探しながら、このあいだ見た迷い猫の写真を思い出していました。髭みたいな白黒の模様で、憎たらしい顔をしていたアイツは、それでも愛されているのでしょう。ご家族の心中をお察しします。私も、もしさくら嬢がいなくなったらと考えると気が気ではありませんし、他人事とは思えません。

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探しに行く、とまではしませんが、近所を歩く時は少し意識して風景を見ています。見つけたところで捕まえられるとは思えませんが、連絡をすれば手掛かりにはなるでしょう。

今頃、ソイツは何処でどうしているのでしょうか。何処かで寂しく鳴いているのでしょうか。それとも案外、外の世界を満喫しているのでしょうか。最悪の場合考えたくありませんが、ひょっとしたらもう捕まって、家に戻ってあくびでもしているのかもしれません。

何にせよわかりません。私は塀の上に、人の家の庭に、路地裏にソイツがいないかと意識を向けるだけです。写真でしか見たことないのに、何処かで寂しく鳴いている姿をイメージしてしまいます。皮肉なほどに空は晴れ渡って、不幸など何もないような顔で澄み渡っていました。