ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

爆発するギター

2023/5/22

夕暮れ、見ても見なくてもいい動画を垂れ流しながら、ほとんど見ずにギターを弾いていました。

もうギターを弾き始めて17年くらいになります。いい加減、ギターを弾くという行為も、チャーハンを作るべく玉ねぎを刻む作業くらいの感覚で、日常の中弦を掻き鳴らしています。料理ができる日もあれば、冷凍して保存する日もあります。今日は結構、冷凍できましたね。いずれ料理してやります。

もはや日常の行為ですが、それでもやはり楽しいですね。適当にジャカジャカやるのも楽しいですし、エレキギターをアンプに繋いで、ディストーションをかけてジャギらせればさらに楽しいです。ファズをかけて爆発みたいな音を出せばもう脳はハッピー、ディレイをかければもうオーガズムと言ってもいいくらいです。バイクで爆音出して走る人も気持ちがわかります。私は防音しながらやってるので、理解はできんですが。

私が今、右手のひねりで弦を叩いたモノが、爆発みたいな音になって空間を揺らす。私の意思ひとつで、様々な音が弾け飛ぶ。とても気持ちがいいですね。ここまでダイレクトに感情を弾き出せるのは、ギターくらいのもんなんじゃないかと思っています。他の楽器ももちろん良いのですが、ギターほど爆発できる楽器は他にないと思っています。ドラムも爆発するんですが、ギターにはメロディがあるのでね。その辺もデカい。

ピアノも好きです。ストリングスみたいな音も好きです。ブラス系の奴もいいですね。ファミコンみたいなエイトビットな音も風情があって好きです。それでもやはり、私の作る曲はエレキギターなのです。これが一番、私の人生に似合う楽器なのだと、私は確信を持っています。