ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

残像たち

2023/5/23

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昼下がり、遅い昼食のトーストを齧りながら、「石井卓とジョン中村」を聞いていました。ストレートで、豪球ゆえに捩れてるような音楽、とても格好良いです。

この石井卓という方は昔「Jeepta」というバンドをやっていて、私もソウイチロウ君もよく聞いていたもんです。特にソウイチロウ君は強く影響されています。ライブにも行きましたし、大学時代はコピバンもやりました。懐かしい話です。

今、Jeeptaは動いておらず、メンバーの方の消息も、軽く調べたくらいでは出てきません。バンドの後期は私も熱心に聞いていた訳ではないですが、それでもやはり寂しいものです。サブスクにもないので、これから知る人もあまりいないでしょう。寂しいものです。

インディーでもメジャーでも、色んなバンドが消えていきました。色んなプレイヤーが消息を絶っていきました。アルバム1、2枚目は天下を取る勢いだったのに、その後枚数を重ねるごとに人が減り、ついに止まってしまったバンドも数多く見てきました。無情を感じますが、そのバンドの5枚目6枚目なんかは私も聞いていなかったりするので、あまり感傷に浸るのは白々しいかもしれません。

人気商売なのはわかっていますが、やはり商売なんですよな、音楽は。その人たちも、音楽が多大なお金になっていれば続いていたかもしれません。しかし、多大なお金が出るからやる気が出て、それで作った音楽なんて聞けるものなのでしょうか。みんな、その辺りを考えて辞めていってしまうのかもしれません。

私は別に辞める気はありませんが、その方々だってきっと、私くらいの歳は辞める気はなかったんじゃないでしょうか。わかりませんけどね。私もいずれ、辞めてしまう日が来るかもしれません。わかりませんけどね。わかりませんが、世の中に絶対はあり得ないので、絶対に続くことも、絶対に辞める事もまだわかりません。

さすがに逝去してしまったら辞めざるを得ませんけどね、色々含めて、なんとか頑張ろうと思っています。頑張りましょう。頑張ってますよ。