ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

私の歌

2023/7/27

自宅にて、歌録りをしていました。

f:id:iijitakahiro:20230727232620j:image

マイクとパソコンと歌詞カードの三者面談。歌っては聞き返し、歌っては録り直し、ああでもないこうでもないと唸りながら、何とか3曲を終えました。よい進路が見つかりそうです。

レコーディング、歌録りももう生涯で何回目かはわかりませんが、未だに慣れてるのか慣れてないのかよくわからないです。ただギターを持たずに本気で歌っていると、やはり違和感は生まれます。こんなに本気なのに、なぜ肩にかかる重みがないのか。なぜ掻き鳴らせる弦がそこにないのか。世の中にはレコーディングの時、弾かなくてもギターを持って歌う人もいるという話。気持ちはわかります。

私はやはり歌が上手い方ではないですが、それでも、確実な上達は感じます。世のボーカルで、かつて私くらい伸び代があった人間はそうそういないでしょう。バンドを始めた時に比べれば雲泥であります。十年前の私を知っている人ならば驚愕するくらい上手くなっているとは思います。私が頑張ったというよりは、元々が酷すぎたのです。そりゃもう、凄いもんでしたよ。別に悪いライブはしてなかったとは思いますし、あの時代はあの時代の魂をきちんとギラつかせていましたが、歌唱の技術をとってみればそれはもう下の下でしたね。それは間違いないです。

なんだかんだ、私は私の歌しか歌えませんし、なんと私の歌を歌えます。この声帯と生態を以て、どうにか戦っていくしかないのですよな。やはり私は歌いたい、というか私は歌わねばならんのです。私が私のために作った歌は、私が歌わねばならんのです。どんな歌の上手い人がやってきても丁重にお断りします。これは私の歌なのです。

f:id:iijitakahiro:20230727234058j:image