ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

苦悩フレンズ

2023/8/7

暑い夏、最近はまた、よく思い詰めています。例えば定期的にラーメンが食べたくなるように、世間一般が夏になるたびサマーウォーズを求めるように、私はたびたび思い詰めています。楽しめてさえしまえばもはや趣味なんですが、まったく楽しくないので悪癖以外の何でもありません。

今回の思い詰めはいつものように、漠然蓋然とした将来の話ではなく、近い未来に必ず訪れる厄災の話であるので、いつもよりも物理的に脳にダメージが入ります。頭が重くなり、呼吸が浅くなり、視界は常にデジャヴみたいな違和感に覆われ、もうどうしようもできなくなります。思い詰める、とはよく言ったもので、思いが放出されずに詰まってしまい、頭が破裂しそうになります。

とはいえ私かて人生経験は長いので、定期的に切り替えて活動は行います。ちょっと切り替えれば裏は表、書き損じた紙を裏返すように、普通に動けて普通に働けます。そうなるとさっきまでの怠さはどこへやら。身体は健常そのものです。病は気からっていうのも、これまたよく言ったもんです。

考えるのは大事かもしれませんが、考えが込んでしまい、悩みになってしまうと良くありません。悩んで脳にダメージを与えても、意味はないどころかマイナスにしかなりません。ある意味では自傷行為に近く、ドビーは悪い子、と言いながら机に頭を叩きつける行為とそう差異はないかもしれません。将来的に困ることはあっても、それが原因で今困る必要性は少ないはずです。

そんなんわかっているんですがね、それでも我々は悩みますし、落ち込みますし、思い詰めます。同じ思考と同じ失敗を、また同じように繰り返すのです。もはやそういう習性、そういう生き物なんです。そんな事ももう全部、わかっているんですがね。どうしたものですかね。