ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

トラブル スクランブル

2023/10/20

先日のレコ発を終え、いよいよツアーが始まります。正直、レコ発のために準備するモノが多すぎて、私の中でレコ発を終えた段階で一区切りついてしまったんですが、正確にはここからが始まりになります。モノを作るだけでは半分、皆様に手渡してやっともう半分なのです。たぶんビジネス的にはもっとやる事があるのでしょうが、私はそれで手一杯です。

そんなこんなで、本日より二日間の関西遠征へ参りました。新たなるベースサポートこのみさん(猫jealousy)を迎え、朝から山陽道を刻んでおりました。あいもかわらず車内は皆でずっと喋っていて、何故か午前11時くらいからは「安楽死の如何」みたいな話に展開していました。朝から話すテーマではないです。

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道中、幾度となく巻き込まれる渋滞。「新名神高速道路」を知らなかったせいで道を外したカーナビ、高速上でサポートドラマーコージ君の膀胱がイグニッションしそうなトラブルに見舞われながら、命からがら大阪に到着しました。過去類のない大遅刻。大変申し訳ないです。名誉のために一応言っておくと、たぶん渋滞だけでも遅刻はしていました。コージ君のせいではありません。

そんなこんなで本日は大阪、寺田町Fireloopにて、ノンフィクションはライブでした。

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到着が遅れたので、我々は出番前リハーサルとなりました。18時前に着いて、荷物を置き次第顔合わせ。サポートを宿泊させるゲストハウスにチェックインしに行ったら、間もなく開演となりました。何の余裕もありゃしない。

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本日も一礼。

対バンを見ながら、気持ちを高めていました。今日はノンフィクションの初代サポート、ユータ君も観に来てくれていて、とても嬉しかったです。彼がいなければ、最初3年くらいのノンフィクションはありませんでしたからね。今思えばその時期は、本当に何もわからないまま、バンド風の何かをやっていた時期でしたが、それも思い返せば楽しかったもんです。悪態混じりに思い出を話していました。

少しすれば我々の出番、出番前リハーサルとなりましたがまぁ慣れたもんです。その程度で我々を困らせる事はできません。サポートベースこのみさんは本日が初陣だったので、その点は非常に申し訳ないですが、彼女とて歴戦の猛者ですのでね、なんてことなかったでしょう、たぶん。たぶん。

そのままSEもなく、ライブはスタートしました。Fireloopでのライブは、大阪なのにもう慣れたもんです。あいもかわらず、心地のよい爆音の中、空間ごと歪ませながらライブをしていました。

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最後の曲のギターソロ、ソウイチロウ君のギターから音が消えて、私が何とか「ソウイチロウ」コールで繋ぎ、直ってギターソロからやり直したと思ったらまた音が消え、最終的には私のギターを渡し、私はピンボーカルで歌うという無茶な状況になりました。なんという無茶なハナシ。

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これが証拠の画像です。

まぁもう滅茶苦茶でしたが、とても楽しかったです。見てくれていた方には、きちんとしたライブをお見せできず少し申し訳ないですが、きちんとしたバンドとしての「ノンフィクション」は見せられたと思います。これが我々です。こんな感じです。宜しくお願いします。

 

しかし、何とかライブの流れは切らずに終えられたとはいえ、今思えばこのトラブル、もっと面白く料理できましたな。ライブ終えた後に何手も手段を思いつき、悔しい思いをしています。申し訳ない。もっと精進致します。

トラブルは起きます。いくら気をつけても殲滅することはできません。大切なのはリカバリーです。どんなトラブルがあっても、最終的に「その方が楽しい」になれば勝ちです。これが楽曲発表会ならダメなんでしょうが、これはライブですからね。ショーとして楽しいものであれば良いと、私は思っています。

まぁこんな事、起こした側が言う事じゃないのですがね。今回はどうだったのでしょうか。私は楽しかったですが、皆さんも楽しんで頂ければ幸いです。なにせトラブルなんて、無いなら無いに越したことは無いですのでね。いや精進します。また大阪、来ます。宜しくお願いします。

 

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ライブ後はサポート2人をゲストハウスにぶち込み、我々は久々の車中泊を決め込みました。疲れるなぁと思いながらも、案外こういうのが嫌いではない我々2人は、少しワクワクしながら歪んだ床につきました。新しくなった車は寝心地も良いですが、私は興奮冷めやらず、またトラブル時の立ち回りに後悔も残り、寝相のベストポジションも見つけられずに、悶々とした夜を過ごしていました。