ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

野良猫とグレーゾーン

2023/11/15

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昼、ラーメンを食らいにふらふらと町を徘徊してました。野良猫スポットを経由してたら、私が「ボス」と呼んでいる地域猫がいましたので、撫でていました。こいつは常にドッシリとしていて何にも動じないので、私はボスと呼んでいます。私を見るなりニャーと鳴きながら寄ってきて、足にまとわり臭いをつけ、そのままコテンと横たわりました。堂々としたその姿、実に可愛いです。

何匹か、よく会う猫たちがいます。向こうは私なんて認識してないでしょうが、私は見つけるたびに少し安心します。野良猫の寿命は5年なんて言われています。勝手ですが、元気でいて欲しいです。撫でさせてくれなくていいんです、私は顔を見るだけで良いのです。できれば撫でさせて欲しいです。

私は猫に何もしません。ご飯もあげません。撫でさせてくれるなら撫でたり、ちょっと写真を撮ったり、語りかけたりするだけです。何の責任も負うつもりはありません。それなのに「元気でいて欲しい」なんてのは勝手なのかもしれません。そうです。私は勝手な人間です。でもまぁこんなもんだと思います。世の中には真っ黒も真っ白もほとんどありません。ただみんな、グレーゾーンの中で動き回っているだけです。所々ちょっと濃かったり、薄かったりするだけで、全部全部灰色です。もちろん悪い事は悪いし、良い事は良いのですが、何とも言えない事は何とも言えません。世の中は常に圧倒的な矛盾の中にあります。

野良猫の、世話をしないなら勝手を言うなという話もあるでしょう。いいからご飯をあげろと言う人もいるかもしれません。何を言われても私は、自分勝手に野良猫を愛で続けます。ただ私が猫を見て、可愛いらしいなぁと思う心は、決して嘘ではないのです。

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