ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

ゲンジョウの意地

2023/11/27

今日もまた、朝起きて、飯を食らい、嫌々ながら運動をして、入浴を済ませて、また飯を喰らいました。これから歯も磨き、また眠らなければなりません。そうやってまた一日は過ぎていきます。

毎日毎日、やらなければいけない事が多く、たまに嫌になります。しかも食事も運動も、そのほとんどが現状を維持するための行為です。身体の健康、精神の安泰、社会性の確保なんかための行為であり、我々がきちんと社会の中で生きていくための、それは義務であります。

もちろん一人一人の生命活動の維持という話もあるのですが、きちんと皆が健康で、社会的な奉仕を行うことで世界を成り立たせているのが我々人類ですから、言ってしまえばこれらの維持行為は、金銭を払わないだけで税金みたいなもんだと言えるかもしれません。もちろん我々自身に還元はされるのですが、徒労感はいつまで経っても消えません。

私も20代を終えてしまったので、身体や精神のあらゆる面が自動回復しなくなり、それらの補填にきちんとリソースを吐かされます。手を抜いたり楽をすると、基本的に人はどんどん格好悪くなっていきます。私もバンドで人前に出る以上、格好良く在らねばならんのです。ステージに立つ者の義務です。いや、言って結果、楽をしてしまっている部分もあるのですが、気をつけようと自身で思う点くらい気をつけねばならんです。

心身も経年劣化します、それは仕方ない事です。私がどう思っても、靴がいずれ擦り切れるように、歯ブラシの毛先が反り返るように、それは使っていればなくなるものです。せめてしっかりと、抗っていかねばならんです。逆流に手を離してしまえば楽になりますが、何と言ってもそれは、格好良くないのですよ。面倒ですが、やるしかないのです。大して良くない現状であっても、それを維持せねばならんのです。