ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

新しい本

2023/12/22

仕事が終わり、帰って寝ても良いのですが、空が結構気持ちよく晴れていたので、歩きに出かけました。めちゃくちゃ寒かったですが、寒い中の蒼天ってのは私、好きなんですよ。乾燥もあるのでしょうが、空気がキリッと張り詰めていて、心地よいです。白い息を吐きながら、コンクリートを踏んでいました。

アテもなくふらふらと歩いていましたが、今日は本の話をした事を思い出し、本屋へと行っていました。私が小学校に入る前からお世話になっている、行きつけの本屋です。別に店員と仲良く、みたいなのはないのですが、床や天井とはかなりの馴染みです。久しぶりだな。元気してたか。

文芸の新刊コーナーに行けば、興味深い本が並んでいます。基本的にミステリとかエンタメしか読まないのですが、刺激的な香りのする新刊が沢山あります。全部読み捌いてしまいたいですが、単行本を買い漁るような財力は私にはありません。羨望の眼差しを向けながら、吟味に吟味して2冊を買いました。2冊とか、大盤振る舞いですよ。部屋に戻れば積み本が罪を生み出しているというのに。

読書、という行為を趣味として始めて20年以上が経ちました。今でももちろん好きですが、最近はあまり刺激に出会えていません。青春時代に読んできた作家を、未だ無限に読み返しています。それは私の熱量が減少しているのと、単純に、文章の色んな構造に慣れてしまったからもあります。特にミステリなんて、慣れてしまえば驚きも半減です。もう「どんでん返し」でさえ、私の中では4パターンくらいに分類されます。

それでも、新しい本は出ます。新しいアイデアも出てきています。世の中は本当にすげぇです。私はホラーなんかも好きなんですが、ホラーは最近またアップデートが入っている感じがして良いですね。雨穴さんが代表でしょうか。またこれからが楽しみなジャンルであります。新しいアイデア、新しいエンターテイメント、これからも私を楽しませてくれたまえよ、世界のみんな。私も気合いで没頭しに行くぜ。