ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

ブンソー・オー

2024/2/16

ひとつひとつ、日々やるべき事をこなしています。

夏場の蝿とまでは言わずとも、次々とトゥードゥーは増殖していきます。生命活動、社会活動、降って湧いた諸作業、トゥードゥーがトゥードゥーを呼び、気がついた頃には自由時間なんてわずかです。その上、年々私の存在は衰えていくという仕様により、日々の鍛錬に時間を使った上でも現状維持がやっとという有様。そもそも「自由時間」ってなんだ。時間はすべて私のもののはずなのに。こんな世界に誰がした。実際誰がしたのかは知りませんが、我々人類の理想の平均値ってのはこんなもんでしょう。

愚痴は垂れ垂れ、文句はぶつ切り、それでも最広義で見れば、生命活動まで含めて私は「やりたいから」やっています。それは間違いありません。結局はやるのですから、すべては愚痴にすぎません。しかしね、「やりたい事やってるなら文句言うな」なんてのはお門違いですよ。やりたくない事をやるのも気分が悪いですが、やりたい事が思う通りにできないのも気色が悪いもんです。

そんな事を考えていると、精神の隅、大掃除でしか触らないみたいな箇所に少しずつストレスは累積して、舞い上がる埃が心を乱します。こんな夜は欲望の権化みてぇな飯を暴食でもしたいもんですが、身体にも財布にも悪いのはわかりきっているので踏み切れず、部屋でひとりチャーハン風焼き飯を作り、インスタント味噌汁で胃に流し込んでいました。食えるだけで特段に美味い訳でもない自作の飯、「飽きる」なんて概念は十年以上前に置き去りにしています。

しかしまぁ、精神的にはともかく、社会的に成功しているわけでもない私の、分相応な生き方ってのがこんなもんです。何を恨んでいるわけでもなく、この世のシステムに抗議をしたいわけでもありません。ただ私がこのシステムに対応できていないだけという話です。誇りはしませんが、過剰に情けないとも思いません。自分も世界も変えようとは思いません。「やりたいから」やってる事なのでね。愚痴と文句を垂れ流しながら、分相応に生きていきます。