ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

日常キーピング

2024/3/7

今日はギターの録音をする予定でしたが、気が乗らないのでやめました。こういう事ができるのも、自主録音の良いところであり、悪いところでもあります。どちらかと言えば、これは悪い方が多いかもしれません。

しかしまぁ、サボりというよりは見送りです。昨日、深夜の録音を気合いで終えると、そのまま脳の回転は一向に収まらず、よく眠れなかったのです。電気を消して布団に潜るも、興奮と解放の二重螺旋は私の安息をゴリゴリ削り、朝の目覚めは最悪でした。我慢できずにもう一度眠りましたが、本調子には程遠いコンディション、これではとても本録音はできません。というか、するべきではないのです。

普通のレコーディングのように日程を決めず、日常の中で行なっているので、こういう事もあります。日常を削らず本気を使おうとすれば、どうしてもどこかにズレが生じます。人間、本気を出そうと思って出せる生物ではありませんのでね。中々、難しいもんです。

 

録音を止めたので、洗濯や買い物など、日常を保つための行為をしていました。洗濯物を掻き集め機器を回し、冷蔵庫の中を整理してゴミをまとめ、開かれた牛乳パックの残骸たちを持ってスーパーへと出かけました。日常をキープするのも疲れるもんです。しかも日々が過ぎれば日常はまた汚れていきますので、定期的に綺麗にしなければどんどん汚れていきます。別に汚れていても生きるだけなら支障はないのですが、それがまた厄介なんですよな。それでも、日常を綺麗にしておく事は、とても大事な事なのです。

スーパーを出ると、町は夕方に近づいていました。まだ少し寒い町を、薄着の小学生が駆けていきました。私は買い過ぎて凝縮された袋に重量感を感じつつ、今後の辻褄を合わせる算段を立てていました。

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