ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

いつかとの邂逅

2024/3/9

深夜、ノンフィクションは練習をしていました。

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新しい曲を押し出してみたり、昔の曲を引っ張り出したりしていました。引っ張り過ぎて伸びてしまった昔の曲、現代でやってみると、なんかもう笑ってしまいました。別に悪いという訳ではないのですが。今の私では間違いなくこうは弾きません。昔の自分はそんな私を見て「腑抜けが」とか思うのかもしれませんが、もはやそれすらも面白く思ってしまいますね。不意の邂逅を楽しんでいました。

昔の曲、ソウイチロウ君はもちろん全部知ってますし、昔もサポートをお願いしていたコージ君もそれなりの数は知っています。しかし現在のベースサポート、猫jealousyのこのみさんは過去の我々を詳しくは知りません。昔の曲に新鮮なリアクションを返してくれるのは、ある種の気恥ずかしさがありました。基本的に褒めてはくれているのですが、なんでしょうね、例えるなら卒業アルバムを見られるような羞恥でした。過去の私が笑っているのです。

私は元来、新曲めちゃくちゃやりたい人間なんですが、別に昔の曲が嫌いなわけではありません、飽きたわけでもありません、ただ新曲がしたいだけです。流石に最初期の頃の曲なんかは別ですが、手放しで良い曲だとは言わずとも、どれも面白い曲だとは思っています。いちいちアイデアが効いていますし、こまっしゃくれた言い回しなんかも良い意味でムカつきますね。なんだこいつ、ってよく思います。

10年以上前の曲なんかは、もはや別人が作ったと言っても過言ではないと思いますが、一応私の作品である事は事実です。その歴史はどうやっても消せやしません。普段の余力も中々ありませんが、折を見てできる限り愛でてやりたいもんです。話を聞いて、昔の私と邂逅するのも悪くありません。あいつらのディストーションも、今の私が全部引き継いで行かねばならんのですから。