ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

夢中の終わり

2024/4/4

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ここ2ヶ月ほどやっていた「ブラッドボーン」というゲームが終わりました。

ネットでは「フロムゲー」なんて呼ばれるもののひとつで、あまりの難易度の高さと、闇の深いストーリーで万人にオススメできるものではありませんが、私はかつてないほどにどハマりしましたね。とても妖しく、格好良いゲームです。啓蒙が高まりました。

ゲームであっても、「中できちんと人間が生きていることにする」という点では、小説や漫画、映画なんかと変わりはありません。我々との違いは架空か実態かだけであり、同じ人間が中で生きています。そういう、生きている人間の描写が細かいのが、いわゆる「フロムゲー」の面白いところです。何十文字しか台詞のないキャラクターの、その何十文字の中にその人の人生を感じるフレーズがあったり、手に入るアイテムの説明文の中に物語が溢れていたりします。こういう点では行間から感情を読み取る、文学なんかと同じようなもんです。説明不足ということが、無限の説明をしているのです。

あまりにもハマりすぎて、最近は本やら映画やらがロクな見られていませんが、「作品に触れておく」という点においてはゲームでもまぁ悪くはないはずです。非常に得難い、価値ある時間でした。自信を持ってそう言える時間が、これまで生きてきてどれくらいあったでしょうか。まさしく夢のような時間でした。そういう時間を増やしていくのも、また人生だと思います。